自律神経とかみしめ

皆さんは、かみしめについて意識したことはありますか?気にしてみると意外に力が入っていることに気付くと思います。

 

かみしめることにより顎に負担がかかり顎関節症が起こります。顎の骨と骨の間にクッションの役割をする関節円板という軟骨があり、スムーズに動かしたり強い力を受け止める働きをしていますが、食いしばることでこの軟骨がずれたり潰れたりして痛みが出ます。ここには平衡感覚や視覚を伝える内耳神経がありストレスが加わると耳鳴り、目まい、難聴、ふらつきなどの症状が起こります。

痛みが出る顎関節部

また、かみしめると分かると思いますが、首の筋肉がとても緊張します。首の筋肉は肩甲骨に付いているため、肩甲骨が上に引っ張られ位置がずれたり頸椎、胸椎、腰椎に歪みが起き、肩こりや腰痛になります。これにとどまらず下にある骨盤が歪み、骨盤の中にある子宮などの生殖器や小腸、大腸など消化器の位置異常が起き、それに付随する症状が出ます。さらに骨盤が歪めば足の長さが変わり股関節や膝などにも症状が表れます。

 

現代社会ではストレスに加えスマホやパソコンなどかみしめを誘発してしまう生活環境になってしまっています。頭はだいたい4~5kgあり前にほんのちょっと(15°)傾けただけでも首に12kgの力がかかり、60°傾ければ27kgといいうとてつもない重量の負担がかかります。この状態でスマホやパソコンを扱うとかみしめが相当強くなってしまいます。またパソコンは下を見ながら手の平を下にして机の上に手を置くような姿勢をとりますが、これは人間の構造上非常に不得手な姿勢ですし、そもそも同じ姿勢を長くとるようにはできていません。

 

強大な全身の力が必要な時、不自然な姿勢の時、精神的ストレスがかかった時、免疫力を上げなければいけないなど、緊急事態以外は食いしばりは本来起こりません。自然な姿勢をとると、前後左右上下3次元のバランスが取れ健康な体に近づいていきます。

 

残念ながら今の医療は病気になってから治療する、どんなに頑張っても早期発見までしかできません。病気になったら治すではなく予防するという考えを持ち、できることを少しずつ実践していくことが大切ではないでしょうか。