姿勢について

良い姿勢が体を良くする

脊柱は良い姿勢を構成する最も大切な場所といえます。

 

首の7個の骨は前に弯曲、胸部の12個の骨は後ろに弯曲、腰部の5個の骨は前に弯曲しています。24個の骨が下から上へと徐々に小さくなり、積み重なって首、胸、腰とS字状に3つの弯曲を作ることで重力や下からの突き上げの圧力を和らげ、力の吸収を行っています。

 

その他にも中を通る脊髄を保護、体を支えたり前に曲げたり後ろに反らしたり捻ったりとあらゆる方向への運動の役割をしています。

 

骨と骨の間には背骨が壊れてしまわないようクッションの役割を果たしている椎間板があります。この椎間板は軟骨とゼリー状の物質でできているため1日中ずっと座っていたり、立つときも座るときも前傾姿勢だったり、脚を使わずに背中だけで何かをする習慣があると負担が大きくかかるため壊れてしまいます。


腰の骨の下には仙骨・尾骨と続き、仙骨の左右に寛骨(腸骨・恥骨・坐骨が合わさったもの)がつき、いわゆる骨盤を形成しています。この骨盤が体の土台部分になります。従って骨盤が良い位置で安定するとその上に積み重なる背骨も良い位置になります。逆に骨盤が不安定だったり、悪い位置にあると腰や首、肩に負担がかかってきます。


良い姿勢をとると骨にかかる圧力や衝撃が少なくなり組織が壊れず楽になります。

保つのに無駄な負荷がかからなくなり、筋肉をいたわることで疲労度が減少したり無駄なエネルギーが必要でなくなり活力が湧いてきます。また、体の中心近くに軸ができるので座る、立つ、運動するなどの動作を効率よく行えるようになります。血管や神経も圧迫されなくなり、血流が良くなったり神経の伝達がうまくいくようになります。

 

呼吸においては胸部が圧迫されずに楽に行うことができるので、結果酸素摂取量が多くなります。

なぜ悪い姿勢になるのか?

<日常生活のクセ
無意識のうちに身に付いた動かしやすい方への反復動作>
⇒特定の筋肉を使うことで、その筋肉に疲労が起こり短縮し、使われないところは筋力が低下しアンバランスが起こる
同じ姿勢をとり続ける>
⇒人間の体は元々動かすような構造になっているので、関節や筋肉が固まってしまう
不安やストレス>
⇒体を守ろうと緊張した状況になってしまう。肩が上がる傾向がある
内臓疲労>
⇒内臓と背骨は密接に関わっていてある臓器が悪くなると特定の背骨の動きが悪くなる反射が起こる
間違った方法でのトレーニング>
⇒全身の筋・筋膜のアンバランスが起こる
冷えや痛み>
⇒筋肉が硬くなる。本来の動きができなくなる

 

全身の筋や筋膜のバランスが不均衡になり、少しずつ体の負担になって配列が崩れ、固定され悪い姿勢が身についてしまうのです。

体を全体的にみる事が大切

首・肩・腰・膝というようにそれぞれのパーツでみてしまっては姿勢の改善はできません。

 

体全身を皮膚や筋膜の膜で覆われていますし、骨と骨は関節によってつながっているので、どこかに異常が起こると全身に影響が及びます。

 

ですから肩がこるから肩だけ揉んでもダメ、腰が痛いからと腰だけケアしても良くならないのです。

 

姿勢は全身のつながりと考え全体的な良い姿勢をとっていかなくてはなりません。

人の骨格