家庭でできる食品毒消し法

私たちの食卓から食品添加物や農薬が使用されていない食品を完全に排除することはほぼ不可能です。ですが、少し気を付けるだけでそれらの不安物質を減らすことはできます。時季や選び方など食材購入時の他に、調理する際に行う下ごしらえなどでもぐっとリスクを減らせます。

毒消し法ポイント

食材は細かく切った方が不安物質が取り除かれやすくなります。これは溶出面積が大きくなるためです。

 

  • アクをとる(魚、肉、野菜)
    ダイオキシンや塩素系の農薬、環境汚染物質などを減らす事ができます。
  • 板ずり(きゅうりなど)
    塩を振ってこする事で組織が壊れ、塩による浸透圧作用によって表皮だけでなく表皮下の農薬を減らす事ができます。
  • 油抜き(油揚げなど)
    キャリーオーバー(*)で添加物表示が免除されている酸化防止剤や油の酸化によって発生するヒドロキシペルオキシドを減らす事ができます。
(*)キャリーオーバー=持ち込み添加物。原材料に含まれる添加物の事。
  • 湯むき(トマトなど)
    洗うだけでは落ちない表皮下のチクラ層にある農薬も取り除く事ができます。
  • 背ワタを取る(エビなど)
    有機水銀は頭やハラワタに溜まってる為背ワタを取る事で減らす事ができます。
  • 醤油、味噌、粕づけ
    それぞれ不安物質を減らす効果があります。そのため漬けに使ったものは処分しましょう。

食材別ポイント

野菜類

  • 外側の葉を取り除く(キャベツやレタスなど)
  • 水にさらす
  • ゆでこぼす
  • 土をよく落とす
  • 皮を厚めにむく

肉類

  • 脂肪を取る
  • 血抜きをする
  • 湯通しする

魚類

  • 頭、エラ、ワタを落とす
  • ゆでこぼす

加工食品類

  • 麺のゆで汁は捨てる
  • ハムやベーコン、ウインナーはゆでこぼす
  • 漬物の漬け汁は捨てる
  • お茶は二煎目から

選び方のポイント

野菜類

  • 有機JISマークや生産者、産地がより詳しく記載されているものの方が安心です
  • 旬の物は生育が早いのでその分農薬の使用量は少なくて済みます。
  • 紫外線の効果で農薬が消失するものもあるので露地栽培のものがお勧めです
  • 葉物野菜は化学肥料の使い過ぎの特徴である伸びすぎ、色の濃いもの、細かい枝根がなく太い直根が目立つものは避けましょう

肉類

〈牛肉〉
  • 和牛(黒毛和牛、褐色和牛、日本短角牛、無角和牛。不安物質が少ないので安心です。)
  • 地域銘柄牛(産地の名前が付いたもの。ただし原産地を表しているとは限りません。国産牛よりは不安物質の心配は少ないです)
  • 国産牛(和牛や銘柄牛以外の肉専用牛やホルスタインなどの乳牛種を食用にしたもの。外国で生まれ育っても生きたまま輸入して肉処理すれば国産牛になってしまします)
  • 輸入牛肉(国産のものに比べ抗菌性物質などの心配が高まります)
〈豚肉〉
  • 黒豚肉(純粋バークシャー種同士の交配で生産された豚肉のみ。不安物質が少ないので安心です。)
  • 国産豚肉(抗菌性物質などの心配があります)
  • 輸入豚肉(国産のものに比べ抗菌性物質などの心配が高まります)
〈鶏肉〉
  • 地鶏肉(特定JASとして「両親または一方の親が在来種(明治時代までに国内で成立し、または導入されて定着した鶏)でなければならない」という基準の他に、素ビナ、飼育期間、飼育方法、飼育密度が決められています。そのため、安全性は高いです))
  • 銘柄鶏肉(鶏自体は普通の肉鶏ですが、飼育日数を延ばしたり、飼料を工夫したものをいいます。不安物質の心配は少ないです)
  • 国産鶏肉(地鶏、銘柄鶏以外の国内一般の鶏で、抗菌性物質などの心配があります)
  • 輸入鶏肉(抗菌性物質などの心配があります)

魚類

  • 回遊魚は季節ごとに移動するため化学物質などに汚染されることが少なく近海魚や養殖魚よりも安全性が高いといえます。その中でもタラやマグロのような脂肪が少ない魚はさらに安心です。

昔からの知恵

特に新しい方法ではなく、昔から台所で行われていることも多いので知らず知らずのうちにやっているものもあるかもしれません。味や見た目のために行われてきた下ごしらえや調理法が実は不安物質も減らしていたんですね。

健康を維持するための一環として改めて見直し、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?