体内の環境を一定に保つことやその仕組みの事で恒常性といいます。
私たちの生活は、外界の気温や湿度などの環境、毎日の食事で摂取する栄養素、睡眠や運動量などで日々大きく変化します。そのような変化にさらされても、血液などの体液の量やPH、体温や血圧といった体内環境は一定の範囲に保たれています。その働きがホメオスタシスです。血圧を例に挙げてみますと…大量に発汗すると体液が減り、血圧が下がります。すると心臓や大きな血管が感知し、情報を受け取った中枢が自律神経(交感神経)を通じ全身の動脈に「収縮せよ」と指令を出します。そして血圧が上がります。
このように私たちの体は無意識のうちに体内環境を一定に保とうと、とても頑張っています。健康とは平均台の上を歩いているようなものですので少しのストレスや悪い生活でバランスが崩れると平均台から落ちてしまします。それを助けるためにも「食事」「睡眠」「運動」(健康の三大要素)を大切にする生活を心掛けましょう。
自律神経の自律とは意思とは関係なく働くという意味です。
自律神経は内臓や血管、分泌腺の機能をコントロールし、交感神経と副交感神経があります。多くの臓器や器官には両方の神経が分布していて、その機能を状況に応じて調節しています。
<交感神経の働き>
臨戦態勢にします。草食動物が天敵である肉食動物に遭遇した時に例えることができます。逃げるにしても戦うにしても意識を集中し、瞳孔を開いて視覚を研ぎ澄ませ、気管支を拡張させ、酸素を多く取り入れ、心拍数を上げて血流を盛んにし骨格筋の血管を拡張させます。エネルギー減となるブドウ糖を肝臓から大量に放出します。
<副交感神経の働き>
体をリラックスした状態にします。
脅威になるものや心身に負担になるよう環境がない時に優位になります。
有酸素運動は自律神経を整える?
激しい運動は交感神経が強く働き、副交感神経の働きが弱くなります。ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなど楽しく行うことのできる適度な有酸素運動は、副交感神経も刺激され自律神経のバランスが取れるようになります。
ストレスなどで交感神経が興奮した状態が続き不調が起きている時は有酸素運動を効果的です。
リンパ系はリンパ管とリンパ節で構成され、その中にはリンパ液が流れて心臓に戻る復路だけの循環器です。
<リンパ管>
全身の末梢から始まり、徐々に合流して太くなり静脈に合流します。内壁には弁がついていて逆流しないようになっています。
<リンパ節>
リンパ管の所々に付く豆粒のような組織。流れてくるリンパ液をチェックして、異物や細菌などの侵入者を排除する免疫の働きを持っています。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織と三層構造で全身を覆っています。
最も重要な働きは外からの様々な刺激から体を守ることです。
体毛と爪も皮膚の一部です。頭皮など良く伸びる体毛には水銀などの有害な重金属など体毛にためて排泄します。
爪は指先を守るとともに物をつかむ際に支えとして働きます。
正しく呼吸することは正しく食べること、水分を取ることと同様に重要です。
呼吸が体の酸性度と脂肪の蓄積に影響を及ぼすことは確認されており、なんと関節痛を予防したり起こってしまった関節痛を和らげる働きもあるのです。
持久力をつける運動をして換気亢進の練習(「呼吸法」参照)をすると器官(肺、肝臓、すい臓、腎臓)は細胞に酸素を行き渡らせ細胞が毒素を排出するように動き出します。また、横隔膜はまっすぐな姿勢でないと正しく働きません。座り方が悪かったり、背中が曲がっていると正しい振り幅で呼吸ができないので正しい呼吸をするには姿勢にも気を付けましょう。
一日のうちに数分間でも自分の呼吸に意識を集中させる時間を作ると良いですね。
小腸で吸収した栄養素の多くは門脈と呼ばれる血管によって肝臓に集められ貯蔵、加工されます。
<化学工場であり毒物コントロールセンター>
「過剰」に関わるどの闘いでも最前線で排除する働きをします。食品や呼吸から取り入れられた有害物質やウィルス、細菌の排除をします。
コレステロールは3/4が肝臓で作られ、1/4は動物性の食品から摂取されます。
運動不足と食べ過ぎによって余ったエネルギーは脂肪に変換され皮下脂肪だけでなく肝臓にもたまります。それが脂肪肝です。進行すると肝硬変になる事もあるので、身体を動かす習慣をつけてエネルギーを消費し、予防することが大切です。
ただし肝臓の障害が進んだ場合は安静が必要で運動は禁忌です。
食道に続く器官で、食べ物を一定時間とどめ消化を進める袋です。
小腸とは胃に続く器官で、十二指腸と空腸※、回腸のことです。小腸の壁の内側にはヒダがあり、その表面には繊毛がびっしりと並んでいます。繊毛の中には血管、リンパ管、腸腺(腸液を分泌する)があり、消化を吸収しやすくします。
※空腸という名称の由来は空になっている事が多いからです。
十二指腸には胆嚢と膵臓から消化液が注がれ、さらに小腸の壁から腸液が分泌され消化します。糖質は単糖類、タンパク質はアミノ酸かペプチド、脂質は脂肪酸やグリセロールに分解してから吸収します。
免疫機能もある
外界と通じている消化器官の中には飲食物だけでなく、細菌やウィルスなども通過します。消化管の表面積は皮膚よりも圧倒的に広く、外界からの攻撃を受けやすいです。そのため、免疫の仕組みがあります。腸内に在中する有益な細菌や体に必要なタンパク質に対しては排除しないようにする働きがあります。
大腸とは小腸に続く器官で、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸の事です。小腸の回腸が右下腹部で大腸につながる部分を回盲部といい、内容物を逆流させないよう、弁の働きをしています。
<働き>
回盲部から大腸に入った内容物はドロドロの液状です。それが大腸をゆっくりと進む間に徐々に水分が抜かれてだんだん形のある便になります。
大腸には膨大な数の腸内細菌がいます。便の3分の1程度が腸内細菌の死骸といわれています。
腸内細菌はヒトと共存していて、ヒトに有益な乳酸菌などの善玉菌、悪影響を及ぼすことがある大腸菌の他、時には善玉にも悪玉にもなる菌がいます。
食後に走るとお腹が痛くなるのはなぜ?
食後すぐに走ると横っ腹が痛くなることがあります。それは食後で消化にたくさんの血液が必要なのに、運動によって筋肉に血液が取られ、消化管への血流が減って酸素不足になるためという説が有力です。食べ物で充満した胃が運動によって揺さぶられたり、引っ張られるなどして痛むという説や、大腸のガスが大腸上部に集まり周囲の神経を刺激して痛みが生じるという説もあります。
膵臓は強力な消化液を分泌する外分泌腺、ホルモンを分泌する内分泌線の働きを持っています。
<外分泌腺>
糖質を分解する酵素
タンパク質を分解する酵素
脂質を分解する酵素
をすべて含む強力な消化液である膵液を分泌します。アルカリ性で十二指腸に注ぎ胃から流れてくる酸性の物を中和します。
<内分泌線>(ホルモン)
グルカゴン・・・血糖値が低下すると分泌され血糖値を上げます
インスリン・・・血糖値が上昇すると分泌され血糖値を下げます
※インスリンの働きが悪くなると糖尿病になってしまうのは、血糖値を下げるホルモンがインスリンしかないためです。
左上腹部(胃の外側)の背中側にある空豆のような形の臓器。
左腎は生殖器と、右腎は消化器と深く関係しています。
ホメオスタシスを維持する事
尿を垂れ流しにしない為の貯蔵袋
排尿するまで尿を溜めておくための袋で、良く伸び縮みをする構造になっています。そのため我慢すれば500mlほど尿を溜めることができるといわれています。一般的には150~200mlほど尿が溜まると尿意を催し排尿に至ります。
<尿管>
腎臓と膀胱をつなぐ25cmほどの管
尿管結石・・・尿の成分が何らかのきっかけで結晶を作り、それが徐々に大きくなって石になり詰まって激痛を起こす。
肝臓の下面にあり、長さ約10cm、幅約4cm
肝臓の下に出ている部分は親指の先ほどの大きさ
<働き>
胆汁を貯留し、濃縮させ必要に応じて利用できるようにしています。
脂質を消化しコレステロールを排除する働きがあります。
<胆石>
コレステロールの過剰摂取などにより、コレステロールが結晶化してできます。
胆嚢の中で留まっている時は症状がありませんが移動すると場所によって胆のう炎症や膵臓炎症を起こし、卵巣や虫垂の痛みの引き金になります。
重さ280gの小さな器官。胸の中央やや左寄りにあり、心筋ででいています。厚い心室中隔によって右側は酸素の少ない血液を肺に送り、左側は肺から戻ってきた酸素の豊富な血液を受け取ります。血液は常に同じ方向に循環しています。
<働き>
一日に約10万回(毎分70回)拍動しており一生涯では30億回以上になります。体内で最初に働き始め、最後に動きを止める器官です。心臓の内側は非常に滑らかな膜で覆われ、外側は心膜で包まれており物理的外力から保護されています。
リズムは感情、不安、ストレス、酸素量、二酸化炭素量、血圧、活動レベル、体熱などで変化します。
タバコ、ストレス、高血圧、アルコール、コレステロール過多は心筋梗塞の最大の敵となります。
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